製作のHです。
2月も終わりですね。
まだまだ寒い日々ですが、だんだんと春の気配が近づいてきています。
今週はいよいよ最高気温が2桁になるとの予報も……。
この時期の風物詩と言えばもちろんカエルの産卵ですね!
地域差もありますが、2~4月頃にヒキガエルやアカガエルの仲間が繁殖期を迎えます。
寒さに強いカエルたちは外敵の少ない早春に目を覚まして産卵をし、暖かくなるまで再び眠りにつきます。
彼らは眠っていながらも温度変化を敏感に感じ取って、繁殖のタイミングを計っているのです。
すごいですね。
ソメイヨシノが開花する条件に寒さが必要なのは有名ですが、爬虫類や両生類の仲間を繁殖させる際も、寒さが繁殖のスイッチになるのです。
そのため、飼育下ではわざと寒くして冬を疑似体験させたりします。
冬は生き物たちにとって、ただ辛いだけの時期ではないということですね!
ちなみに写真のカエルは「ミヤコヒキガエル」というカエルで、本来の生息地では数を減らしているのですが、別の島に持ち込まれた個体群が大繁殖して問題となっています。
写真の個体は別の島に持ち込まれた個体を購入し、飼育しているものです。(これもひとつの「駆除」のかたちです)
彼らは暖かい室内で暮らしているので外の変化には無関係。
野生のヒキガエルが命がけで繁殖している時期でも、のんきにご飯を食べたりしています。
うらやましい身分ですね。
話が色々逸れましたが、風邪やコロナに気を付けながら元気に過ごしましょう。