9月に入って涼しくなってくると、セミやカブトムシなどの昆虫は一生を終えて死にはじめます。
夏に捕まえて飼育していた虫が死んでしまったという方も多いのではないでしょうか?
一般に、哺乳類などに比べて昆虫は一生のサイクルが早いです。
カマキリやカブトムシなどは孵化してからおよそ一年前後で一生を終えます。
チョウなどではさらにサイクルが早く、1年に2回発生する種類では孵化から4か月程度で死んでしまいます。
個体としてみれば短い命ですが、寒さなどに耐えるために無駄にエネルギーを使わず、サイクルが早い分環境合わせて変化していくことができるため、見方によっては私たちよりも優秀な戦略といえるでしょう。
ただし、昆虫の中にも長く生きるものはいます。
短命のイメージがあるセミは実は幼虫時代が長いので、種類にもよりますが2~5年生きるそうです。
シロアリはワーカー(働きアリ)でも数年、女王や王は20年以上生きるものもいるそうです!
この時期に死んでしまった虫や、逆に姿を現す虫を見かけたら、彼らの生活環を想像してみると新たな発見があるかもしれません。